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ホンダが勝ち得た信頼と高性能。
2017年はF1ファンの信頼回復に挑む。 

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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photograph byGetty Images

posted2017/01/09 11:00

ホンダが勝ち得た信頼と高性能。2017年はF1ファンの信頼回復に挑む。<Number Web> photograph by Getty Images

来季もマクラーレンを駆るアロンソ(右)と話し合うホンダの総責任者、長谷川祐介。冷静かつ率直な対応でメディアにも信頼されている。

「ワーストレース」となった鈴鹿のリベンジを。

「レースをエンジンブローで終わらせることだけは絶対にしない」という誓いを立てて16年シーズンに臨んでいた長谷川は、レースが終わるたびにイギリスからかかってくるデニスからの電話に、冷静に状況を説明し、理解してもらう努力を粘り強く行った。

 その後、ホンダは予定どおりイギリスGPに新パーツを投入。夏休み明け緒戦となったベルギーGPでもエンジンをアップデートさせて、ライバルたちとのギャップを確実に詰め、アロンソが7位に入賞した。その後もマレーシアGPやアメリカGPで好レースを披露。気がつくと、もうデニスがホンダに噛み付くことはなくなっていた。

 だからといって、長谷川は安堵してはいない。'16年の成績にまったく満足していないからである。特に忘れられないのが、「'16年のワーストレース」と言う鈴鹿での惨敗だ。しかも、'16年の日本GPは観客動員数が史上最少だったことも長谷川にとっては心が傷む結果となった。

「観客が減少した理由は、ひとつではないと思いますが、私が考えなければならないことは、まずマクラーレン・ホンダを強くすること。それしかない」

 '16年にマクラーレンからの信頼を勝ち取ったホンダ。'17年はファンからの信頼を取り戻す戦いが待っている。

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