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柿谷よ、ジーニアスからリーダーに!
C大阪が昇格即優勝を果たすために。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/01/01 08:00
J1昇格を果たし喜ぶ(左から)秋山大地、杉本、山口、柿谷、丸橋祐介。高い才能が集うだけに、チームとして“芯”ができればJ1でも上位に食い込める。
かみ合わなかった山口とソウザのダブルボランチ。
また、セレッソに帰還した山口が、ソウザとダブルボランチを組むことになったが、ふたりのコンビネーションが今ひとつだった。全体のバランスを失い、バイタルエリアを相手に自由に使われることが増えた。
さらには8月、ホームで行なわれた横浜FC戦で2点差をひっくり返されて2-3で敗戦するなど守備陣も自信を失って、大事な夏に勝ち点を稼げなかったのだ。
秋も、もたついた。
10月2日、上り調子だった清水エスパルスと対戦。先制し、後半44分まで1-0でリードしていたにもかかわらず、そこから2失点して逆転負けを喫した。そのショックを引きずり、10月は1勝1敗3分と低迷。自動昇格争いから脱落した。
ちなみに昨シーズンも1勝2敗1分で順位を4位に落とした鬼門の月での低迷がプレーオフで響き、最終的には3位のアビスパ福岡を上回れなかった経緯がある。
11月のラスト3試合3連勝で持ち直した感はあったが。
それでも、J1昇格を逃した2015年と2016年の最大の違いは、11月の戦いだった。
2015年は1勝2敗1分と調子に乗りきれない中でプレーオフを迎え、決勝の福岡戦で敗れた。だが、今年は11月のラスト3試合は3連勝で終えた。もともとユース組と外様組との間に微妙な壁があるチームだが、最後はJ1昇格に向けて勝ちあがろうと選手だけの決起集会を開いたりして一体感を生んでいた。そういう姿勢がプレーオフのぎりぎりの戦いに生きた感がある。
それでも、圧倒的な戦力を保持しながらも蓋を開けてみたら、ぎりぎりひやひやの昇格だったことは確かである。
一体、どこに原因があったのだろうか。