一生名前が残る箱根の区間賞、ラストチャンスに注目。

　今シーズン、出雲でも全日本でも走り終えた後、ニャイロとのタイム差を報道陣に確認していたのが何より意識している証拠だ（出雲では29秒差、全日本では1分05秒差）。

　ニャイロが強いのは確かだが、果たして23kmを越える長丁場になると、どうなるのか？　前回はわずか15秒差だったことを考えると、一色にも十分に勝機はあると見る。

　一色にとって理想の展開は、1区で青学大が先行し、ニャイロに前半、足を使わせてから後半に引き離すパターンだろうか。あるいはずっと並走し、最後に勝負をかけるシナリオだろうか（中学時代に800mの選手だった一色は、スパートは切れる）。

　区間賞。

　箱根駅伝で区間賞を取れば、一生、名前を残すことになる。大学での競技生活における、ひとつの到達点だ。

「花の2区」復活の今回は、一色の駅伝ラストランに注目したい。