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箱根で早稲田は青学を倒せるのか。
実は選手層の厚さでは最強クラス!
text by
金哲彦Tetsuhiko Kin
photograph byKyodo News
posted2016/12/31 11:30
11月の全日本大学駅伝では、8区で早大の安井雄一を青学の一色恭志が捉え、青学が初優勝を果たした。
箱根という10人が走る条件下で、早稲田は強い!?
結果は、
1.早稲田大 1時間03分08秒
2.青山学院大 1時間03分24秒
3.日体大 1時間03分34秒
4.東海大 1時間03分39秒
5.東洋大 1時間03分50秒
6.山梨学院大 1時間03分57秒
7.駒澤大 1時間04分02秒
8.順天堂大 1時間05分00秒
なんと! 早稲田が優勝候補筆頭の青山学院を上回ったではないか。
もちろん、ロードレースのタイムはコースや気象条件が異なるので一概には比較できない。しかし、部員が少ないにもかかわらず、箱根駅伝という視点で見た早稲田の選手層が分厚いことが判明した。
無論、ベストタイムの優劣で勝負が決まるほど箱根駅伝は甘くない。残された期間、故障、体調不良などのリスクを乗り越えるのもチーム力だ。
ああ、気になって眠れなくなる……。
そしてなにより、駅伝に大切なのは「流れ」に乗ることだ。1区2区の滑り出しからいかにいい「流れ」、特に優勝を狙うチームは、優勝するための「流れ」を作れるかどうかが勝負となる。前回大会の青山学院は、1区の久保田和真選手が優勝の「流れ」をあっさりと作った。
また、次回大会から山上り5区の距離が短くなり「流れ」をダイナミックに変える区間ではなくなった。
ああ、あまり考えると気になって眠れなくなる……。
箱根駅伝は毎年NHKラジオ第一で解説を担当している。ここから先のリアルな話は、ラジオのライブを聞いていただきたい。