ドイツサッカーの裏の裏……って表だ!BACK NUMBER
ドイツ3部の平均年俸は約1400万円。
平均2000万円のJ1から行く価値は?
posted2016/12/09 07:00
text by
遠藤孝輔Kosuke Endo
photograph by
AFLO
“ドリッテリーガ”でプレーする選手の平均年俸をご存知だろうか。
そもそも“ドリッテリーガ”という単語に聞き覚えがない方が大半かもしれない。
正式名称は「3. Futball-Liga」。
アマチュアリーグ再編の構想を練っていたDFB(ドイツサッカー連盟)が2008年、主に若手の真剣勝負の場を増やす狙いで立ち上げた、ドイツのプロサッカー3部リーグだ。
プロクラブのセカンドチーム(U-23主体でオーバーエージ枠が存在。ケルンのようにU-21+オーバーエージで活動している場合も)が参戦することのできる最高峰のコンペティションで、現在はマインツIIとブレーメンIIの2チームが、数年前までトップリーグに所属したパーダーボルンやデュイスブルクなどと鎬を削っている。
平均年俸1400万円は、3部としては破格。
18クラブで構成する1~2部とは異なり20チーム編成となっているこのリーグの、レギュレーションやライセンス取得条件(ホームスタジアムは最低でも1万人を収容しなければならないなど)は別の機会に譲り、冒頭の答を明かすなら、税込みで11万6000ユーロと言われている。
'16年12月現在のレートで換算すれば、日本円に換算して1400万円をやや上回る金額だ。ドイツの経済サイト『Finanzen100』が今季開幕前に発表した推定額とはいえ、その信憑性を疑うような声は聞こえてこない。
この平均年俸が多いのか、少ないのか――。
3部というカテゴリーを考えれば、世界的にも屈指のサラリーと言えるだろう。これが“ツヴァイテリーガ(2部)”になると、一気に45万ユーロ(約5500万円)まで跳ね上がるのだから夢がある。