ドイツサッカーの裏の裏……って表だ!BACK NUMBER
ドイツ3部の平均年俸は約1400万円。
平均2000万円のJ1から行く価値は?
text by
遠藤孝輔Kosuke Endo
photograph byAFLO
posted2016/12/09 07:00
現在セレッソ大阪に所属する丸岡満も、ドルトムントの下部チームでドイツ3部に参戦していた。上を目指す足がかりとしては悪くない場所だ。
3部から上を目指す日本人選手が出てもいいのでは?
ドリッテリーガに話を戻せば、'16-'17シーズンは日本人プレーヤーが1人も参戦していない状況(FSVフランクフルトU-19に高橋万覇人が所属)だ。創設元年の'08-'09シーズン以降、元ドルトムントIIの丸岡満(現セレッソ大阪)など計6人が足跡を刻んでいるが、トッププレーヤーに数えられる活躍を披露した選手もいない。
もちろん、ドイツサッカー界で3番目のカテゴリーと言っても、フィジカルコンタクトの激しさやハングリーな選手たちによる熾烈な競争があるのは確か。
ただ、この舞台でその名を轟かせば、レバークーゼンのハカン・チャルハノール('12-'13シーズンのMVP)やヘルタ・ベルリンのアレクサンダー・エスバイン('10-'11シーズンのMVP)のように、ツヴァイテリーガを経由せずにブンデスリーガへと羽ばたける可能性もある。
平均サラリーは決して悪くなく、ブンデスリーガからかけ離れた場所にあるわけでもないドリッテリーガ。現役の日本代表である浅野拓磨の参戦もあり、日本でのツヴァイテリーガに対する関心度は少なからず高まっているが、もう1つ下のカテゴリーから高みを目指すプレーヤーが現れても面白いかもしれない。