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イチロー、早くも2017年に向けて始動。
マーリンズGMが用意するギフトとは?
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byAFLO
posted2016/11/17 07:00
イチローの通算4257安打を祝うイベントにて、マイケル・ヒルGMと。
「イチローなら50歳までプレー出来ると思う」
今季3030安打まで伸ばしたイチローは来季の残留契約がシーズン終了翌日に発表され、その場で球団側が持つ'18年の契約選択権も設定された。この動きも日本開幕を見据えてのものであろう。また、一年一年が勝負という事実に変わりはないが、球団は本人が希望する限りの生涯契約を示唆し、サムソン球団社長は真顔で話した。
「彼は50歳までプレーしたいと本気で私に言ってきた。結果を出し続ける彼なら出来ると思う。'19年以降のことはその都度考えていけばいい」
日本開幕戦が実現すれば、イチローにとってはマリナーズ時代の'12年以来、2度目の凱旋試合となる。ヒル編成本部長はGMミーティングの場で日本開幕戦の進捗状況を「MLB機構が最終的に決める事項なので我々の思いだけでは決まらないが、出来ることはやっていきたい」と説明した。来年1月の来日でも野球教室を開催するなど地道な努力を続けていく予定だ。
また、球団は9月にホゼ・フェルナンデス投手の急逝で中止されたイチローの3000安打の記念式典も来季早々に行うことを約束した。同本部長は「イチローのために素晴らしいギフトも用意している」と笑顔で話したが、日本開幕戦の決定こそがイチローと日本のファンにとって“最高のギフト”になることは間違いない。