パラリンピックPRESSBACK NUMBER
偉大なる水の女王・成田真由美。
46歳にして日本新、パラ出場の活躍。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO SPORT
posted2016/09/20 17:30
競泳の女子100mフリースタイル(S5)決勝での成田。成績は7位だったが、日本新記録を更新。
「挑戦に終わりはありません」
何がその力となっているのか。北京で、成田はこう語っている。
「挑戦に終わりはありません」
アスリートは誰もが挑戦者であるにせよ、傑出した“チャレンジャー”であることが成田の足跡を支えてきたし、これからも支えていくはずだ。
復帰後は、挑戦に見合うだけの厳しい練習も積んできた。忙しい仕事の合間を縫ってプールに入り、1日に3000mを泳ぎ、今春からは企業の支援を受けて食生活などでも改善を図ってきた。
その努力があってこその、リオでの好記録であった。
若いリレーメンバーたちとともに取材エリアに並ぶ成田は、こうも語った。
「障がい者の置かれている環境とかパラリンピックの知名度を向上させたい。たくさんの障がいを持っている人がいるということ、その命の尊さをみつめてほしい」
自らのパフォーマンスを通じて、これからも伝え続けるつもりだ。