パラリンピックPRESSBACK NUMBER
パラ五輪の陸上・水泳は期待度高し!
フォームの違いは、個々の研究の証。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2016/09/06 17:00
走り幅跳びの中西麻耶は、自らの日本記録を更新し続ける第一人者。ソフトテニスでのインターハイ出場経験を持つ。
視覚障がいマラソンにもメダルの期待がかかる。
女子は大会の序盤の9日、女子走り幅跳び(T44)の期待が高い。中西麻耶は今年4、5月と自身の持つ日本記録を2度にわたり更新。表彰台を狙える位置につける。高桑早生は昨年の世界選手権銅メダリストだ。
中西と高桑は、17日に決勝が行われる100mにもエントリーしている。高桑はロンドンに続くファイナリストを、その中でもさらに上位を目指す。
もう1人注目したいのが辻沙絵。ハンドボールから転向して1年半ほどだが、陸上で開花した。100、200mにも出場するが、14日に決勝の400m(T47)では世界ランキング3位につけている。
18日に行われる視覚障がいマラソンは男女ともに、上位進出が期待される選手がいる。男子では、昨年の世界選手権銅メダルの堀越信司、ロンドンで4位の岡村正広。女子は昨年の世界選手権銅メダルの道下美里らが挑む。
同じく最終日には、車椅子のマラソンも実施。女子の土田和歌子らが虎視眈々と表彰台を視野におさめる。
水泳は金2、銀2、銅4のロンドン以上を目指す。
陸上同様、大会序盤から終盤まで連日行われる水泳にも、活躍が楽しみな選手たちがいる。男子12名、女子7名の計19名が出場する。ロンドンでは金2、銀2、銅4のメダルを獲得しているが、それ以上の成績を目指している。
筆頭は木村敬一。ロンドンでは100m平泳ぎ(SB11)で銀メダル、100mバタフライ(S11)で銅メダルを獲得。昨年の世界選手権ではその両種目で金メダルを手にしている。今大会は5種目出場を予定しているが、得意とする100m平泳ぎ(13日)、100mバタフライ(14日)を中心に頂点を目指す。
アテネ以来4大会連続出場の鈴木孝幸は、過去3大会で金1、銀1、銅3の計5つのメダルを獲得した日本の主軸の1人。12日の150m個人メドレー(SM4)、14日の50m平泳ぎ(SB3)などで4大会連続メダルを狙う。
山田拓朗は13歳のときアテネ大会に出場し、リオで鈴木同様、4度目の出場となる。ロンドンでは50m自由形(S9)で4位と惜しくもメダルを手にすることができなかった。12日の100m自由形、13日の50m自由形に雪辱を期す。
小山恭輔は50mバタフライ(S6)で、北京で銀、ロンドンで銅メダルを獲得。9日に行なわれる50mバタフライに3大会連続そして今まで手にしていない色のメダルをかける。