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フロンターレがNASAと交渉する理由。
川崎市と作り上げる本当の地域密着。
text by
手嶋真彦Masahiko Tejima
photograph byMasahiko Tejima
posted2016/08/12 08:00
砂田(左)はフロンターレのJ2時代を知る筋金入りのサポーター。家族3人で年間シートを購入しており、今シーズンは福岡、新潟とアウェーゲームの応援にも駆け付けた。(右は天野)
スタジアムを、誰もが楽しめる空間に。
浮かび上がってくるのは、もうひとつの正の連鎖だ。川崎市への企画提案は毎回が真剣勝負。必死になってアイデアを捻り出すから、驚きや意外性が生まれ、イベントの内容充実がスタジアムを試合観戦のためだけではない、誰もが楽しめる空間に近づける。より多くの市民の生活が豊かになるのだから、川崎市はお金も人も出す――。
実を言えば8月16日の宇宙生交信イベントは、川崎市とフロンターレの共催なのだ。地域密着のひとつの理想モデル。その集大成とも言えるイベントゆえ、こう付け加えずにはいられない。全国の自治体やJクラブの関係者にこそ、どうか来場してもらいたいと。
(文中敬称略)