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萩野公介、金メダル→7位→次は?
「達成感」を捨て、リレーは期待大。

posted2016/08/09 15:00

 
萩野公介、金メダル→7位→次は?「達成感」を捨て、リレーは期待大。<Number Web> photograph by AFLO

孫楊の横で悔しさをにじませる萩野。7位という結果が再び闘志に火をつけるはずだ。

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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AFLO

 8月8日、男子200m自由形の決勝が行われた。

 メダルの期待を集めて出場したのは萩野公介だった。6日に400m個人メドレーで金メダルを獲得。翌7日には200mの予選で3位、準決勝では2位と好位置につけて決勝に進んでいた。

 だからこそ準決勝後には、自信も示していた。

「昨日(6日)より、泳ぎはよくなっています」

 実際、準決勝のレースでは伸びやかな、ゆとりのある泳ぎを披露。余力を残しつつの成績に、1位で決勝へ進んだ孫楊との一騎打ちの予感が漂った。

 迎えた決勝。萩野は最初の50mから準決勝より遅いタイムで入り、その後もペースが上がらず、150mの時点では8位だった。

 自身の持ち味である後半の追い上げにかけることになった。

準決勝より遅いタイムに何度も首をひねった。

 しかしラスト50mは準決勝より0.12秒タイムを上げる27秒50ではあったが、150mの遅れを取り戻すには至らず、準決勝より0秒45遅い1分45秒90でゴール。7位に終わった。

 引き上げてきた萩野は、何度も首をひねった。

「上がると思っていたんですけど、タイムも上がらずに順位も落とした。泳ぎとしては、(平井)先生の指示通りに行ったつもりだったんですけど。少しためて最後の50mで、と。それよりもやっぱり、前半のスピードがないと駄目だったと思いました」

 泳ぎ自体をどう感じていたのか問われると、萩野はこう答えた。

「自分は自分の実力を出し切るだけであって、それがやっぱり他の選手よりもできなかったということだと思います」

 体調面でも問題はなかったと言う。

 質問に答えつつも、萩野自身、何が問題だったのかをつかみかねているようだった。

【次ページ】 400m個人メドレー金での「達成感」後の難しさ。

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