オリンピックへの道BACK NUMBER
メダルを目指すダークホース3競技。
飛込み、フェンシング、体操の矜持。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2016/07/31 11:00
板橋美波16歳。東京五輪でエースとなることが予想されているが、一足先にリオで成果を残すつもりだ。
寺本「男子が盛り上りますけど、女子も」
成績は上昇している。一昨年の世界選手権では団体で8位、個人総合では寺本が18位、笹田夏実が20位、種目別では寺本が平均台で4位だったが、昨年の世界選手権の団体では5位入賞。個人総合ではやはりリオ代表の村上茉愛が6位、寺本9位、種目別では宮川が床で4位に入っている。
寺本は団体でのメダルを抱負の中であげている。寺本、村上とオールラウンドに力を備える選手に加え、宮川、さらに段違い平行棒を得意とする内山と、団体ではこのところの大会と比べても、楽しみなメンバーがそろっている。
だから選手たちはメダル獲得を掲げるが、それだけではない。
寺本は、ロンドン五輪の前、こう語っていた。
「男子が盛り上がりますけど、いつか力をつけて、女子も、というところを見せたいです」
その思いは寺本だけではないはずだ。
それぞれに打ち込んできた競技の地位向上を心に秘めて挑むリオデジャネイロ。自ら背負う重圧に打ち勝てるか。それが成績を左右する。