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川口能活がEURO2016を考察!
「最も自分に似ているGK」とは。

posted2016/06/20 07:00

 
川口能活がEURO2016を考察!「最も自分に似ているGK」とは。<Number Web> photograph by Ittetsu Matsuoka

4度のW杯を経験した守護神・川口能活。オシム監督および岡田監督時代の日本代表ではキャプテンも務めた。

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Number編集部

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Ittetsu Matsuoka

 6月某日。SC相模原の練習場でボールを追いかけている川口能活は、とても楽しそうだった。穏和でありながら熱血。鋭いというより滑らか。40歳を超えてもなお、サッカーへの愛と向上心が表情と動きに滲み出ている。

 ハーフコートゲームで味方がゴールを決めれば全身で喜びを表現し、失点すれば全力で悔しがる。ゲームの合間にはチームメイトを呼び止め、優しい顔と真剣な口調で、ディフェンス時のポジショニングについて細かくアドバイスを送っていた。呼び止められた側も、W杯を4度も経験している名GKの言葉を聞き逃すまいと、質問を繰り返している。

ハラルト・シューマッハが子供の頃からのアイドル。

「今日はシュート、やらないの?」

 全体練習が終われば、ボールやビブスを片付けていた若手に声をかける。すぐにマンツーマンでのシュート練習が始まった。個人レッスンで川口にシュートを受けてもらえるのだから、若手にとってはとてつもなく貴重な時間だ。

「もちろん若手にはうまくなってほしい。でも、あれは僕自身のトレーニングでもあるんですよ。ちゃんとキックの技術があって、シュートのうまい選手を選んで声をかけてますから。正確なシュートが飛んでくるから、僕にとってもすごく良いセービングの練習になるんです」

 居残り練習も終わり、取材部屋に移動してからも、やっぱり川口は楽しそうだった。Number904号「EURO 2016 FRANCE 日本代表が語る優勝国予想。」のために実施した今回のインタビューのテーマは、「EURO2016に出場するGKたちの分析」。「元ドイツ代表のGKハラルト・シューマッハが、子供の頃からのアイドルだった」川口にとって、欧州トップレベルのGKたちのプレーをチェックすることは、ライフワークでもある。

【次ページ】 GKのプレーは経験者じゃないと分からない部分も多い。

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