フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
国際スケート連盟で22年ぶり新会長。
匿名ジャッジ廃止などルール変更も!
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph bySports Graphic Number
posted2016/06/15 07:00
クロアチアのドブロブニクで行われた第56回総会と選挙の結果を知らせるISU公式サイト。写真左がチンクワンタ元会長、右がダイケマ新会長。
他にもある、変更された重要事項とは?
それ以外の重要事項では、現在マイナス3からプラス3までの7段階で評価されている各技の評価(GOE/グレードオブエクスキューション)を、マイナス5からプラス5までの11段階に変更することがある。
羽生結弦やハビエル・フェルナンデスなどトップスケーターたちは、調子が良いとジャンプなどでほぼプラス3が並ぶことがある。これをさらに幅広く細分化して、評価していこうという趣旨である。これは平昌五輪が終了する2018年/2019年シーズンから実施されることになる。
またペアと男子シングルにおいて、演技時間を短くしてジャンプの数を減らすことも、可決された。選手たちの体の負担を考慮すると妥当な改正ではあるが、それによって表現する時間もさらに削られるのではという懸念の声も上がっている。
ジャンプでは2度目以降の転倒の減点が増えたことなど、これ以外でもいくつかのルール改正が可決されている。
これらの変更事項がこのスポーツをどのように変えていくのか、長期的に見守っていきたい。