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国際スケート連盟で22年ぶり新会長。
匿名ジャッジ廃止などルール変更も! 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2016/06/15 07:00

国際スケート連盟で22年ぶり新会長。匿名ジャッジ廃止などルール変更も!<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

クロアチアのドブロブニクで行われた第56回総会と選挙の結果を知らせるISU公式サイト。写真左がチンクワンタ元会長、右がダイケマ新会長。

最有力だったゲヤゲ・仏スケート連盟会長、敗退。

 今回の選挙で、再びスピードスケート出身の会長が誕生したことは、実はフィギュアスケート関係者にとって複雑な思いがあった。今度こそ、フィギュアスケート出身のISU会長を、と希望する声も高かったからである。

 だが事情は単純ではなかった。

 4人いた会長候補の中で、下馬評では最有力候補視されていたフィギュアスケート出身候補者は、フランススケート連盟会長、ディディエ・ゲヤゲ氏(62歳)だった。

 ところがこのゲヤゲ氏は、一筋縄ではいかないいわくつきの人物だったのである。

 2002年五輪ペア採点疑惑で、フランスのジャッジがゲヤゲ氏からの指示により誤った採点をしたと発言。(本人はその後発言を撤回)ゲヤゲ氏は2002年4月から3年間、ISU主催のイベントからの追放処分を受けた。

 いったんはフランススケート連盟会長も辞任したものの、その後再選されて返り咲いたゲヤゲ氏。今回の会長選にはかなり懸けていたようで、小規模の大会にまで前触れなく姿を現し、票集めの活動に余念がなかったという。

 だが予想に反して、第1回の投票で4人中3位という結果になり、決選投票に進むことなく撤退宣言をした。

日本からは平松氏再選、岡部氏が技術委員に。

 万が一ゲヤゲがISU会長に選出されることになっていたら、北米のマスコミは黙っていなかっただろうし、再びフィギュアスケート全体の倫理観が問われる騒ぎとなっていただろう。その意味においては、まず穏便な結果で収まったといえる。

 それ以外のフィギュアスケート人事では、ISU第二副会長フィギュアスケート部門にロシアのアレクサンドル・ラケルニック氏が就任。また日本からはフィギュアスケート理事として平松純子氏が再選され、岡部由起子氏がシングルとペアの技術委員に選ばれた。

【次ページ】 アスリートによるISU運営参加に好意的な新会長。

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