“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

課題を発見し、解消するという能力。
岡崎と金崎の恩師が語る2人の強さ。 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byAsami Enomoto

posted2016/03/29 07:00

課題を発見し、解消するという能力。岡崎と金崎の恩師が語る2人の強さ。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

3月24日、アフガニスタン戦はそれぞれ1得点。初めて組んだコンビだが息のあったプレーを見せた。

恩師への最大の恩返し。

 金崎はポルトガルのポルティモネンセ復帰が決まった時、背番号を96番に決めていた。鹿島復帰により、その番号を背負っての出場は数試合にとどまったが、恩師の想いを汲み取っていた。日本代表において岡崎は9番だが、6番は森重真人。ブラジルW杯にも出場した不動のレギュラーが付けている番号が故に、金崎が6番を背負うのは難しいが、彼がアフガニスタン戦で付けた番号は15番。真意は定かでは無いが、「9+6=15」。別の形で恩師の想いに応えたのではないだろうか。

 背番号のこと以上に、2人が日本代表の公式戦でツートップを組み、共にゴールを記録した。これを実現させたことこそ、恩師への最大の恩返しでもあった。

 岡崎がバランスを取り、金崎がゴールへの本能をむき出しに躍動をする。初めてのコンビとは思えないスムーズな連携は、「怯まず、驕らず、溌剌と」の精神を引き継いだ彼らだからこそ、表現できたものだった。

「慎司も夢生も、未だに素直な心を持ち続けて、向上心を焚き付けてやっているなと思う。ただ、これからもっと相手の実力が上がった中で、こういう連携を見せて、お互いのシュート本数を増やすことができるか。夢生が『上手いプレー』から『泥臭いプレー』が磨かれてきて、慎司が『泥臭いプレー』から『上手いプレー』が磨かれてきた。2人がちょっと似てきたからこそ、もっと刺激をし合って、躍動する姿を見たいんです」(小森)

 先輩後輩からベストパートナーへ。恩師の想いも胸に、彼らはこれからも「怯まず、驕らず、溌剌と」躍動をし続ける。

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