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故障不安のヤクルト打線に救いの手。
坂口智隆が1番・センター固定濃厚!
text by
日比野恭三Kyozo Hibino
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2016/03/25 10:40
近鉄時代を知る最後の選手だった坂口だが、今季ヤクルトへ移籍。オープン戦では好調な打撃を見せた。
昨季叶わなかった日本一を狙うために。
「このままいけば(センターは)坂口になると思う」
3月9日の時点で、真中満監督はそう発言したという。
バレンティンの故障により、オープン戦後半は5番や6番の打順に入り、レフトの守備につくことも多かったが、主砲が復帰となれば1番・センターに回る可能性が濃厚だ。
古巣オリックスから、野球協約上の減額制限を超える大幅な減俸提示という事実上の戦力外通告を受け、ヤクルトに新天地を求めた坂口は今年で32歳。まだまだ老けこむような年齢ではないだろう。
坂口がこのままの状態を維持し、かつての輝きを取り戻せば、ヤクルト打線の得点力は確実に上がる。それは故障者を抱え、迫力の低下が不安視される打線のこれ以上ない補強材料だ。
「1番・センター 坂口」――これが、セ・リーグ連覇、そして昨季叶わなかった日本一を再び狙うために、ヤクルトの重要なピースとなることは間違いなさそうだ。