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J1選手に多い苗字、名前、出身地は?
名鑑マニアが色々調査&妄想してみた。
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2016/03/11 10:30
中村俊輔は1978年6月24日神奈川県生まれ、178cm、70kg。たったそれだけの情報でも、選手は少しだけ身近な存在になる。
クラブユースや強豪高校の影響も見える。
他にも詳細に見ていくと森崎浩司、森崎和幸(ともに広島)のツインズをはじめ、槙野智章(浦和)や森重真人(FC東京)ら広島の下部組織経験者が多い広島県、徳永悠平(FC東京)や柴崎晃誠(広島)ら国見高校OBが多い長崎県など出生地と郷土のチームと縁が深い県もある。
そのほか、出生地を見ていくと“おやっ?”と気づく選手もいる。その代表例は米国だ。J1にはアメリカ国籍の選手はゼロである。では米国生まれの2人は誰かというと……富樫敬真(横浜FM)と濱田水輝(福岡)だ。
富樫は昨年8月に特別指定選手に登録され、初出場したFC東京戦で決勝ゴールを挙げる活躍を見せた。今季から正式にチームの一員となった富樫だが、日本人の父とアメリカ人の母を持つハーフで、幼少の頃はアメリカで過ごしていた。福岡の最終ラインを束ねる濱田はニュージャージー州で生まれ、一度日本に戻って小学生の時に再びアメリカで過ごした期間がある。ふたり以外にも鈴木武蔵(新潟)がジャマイカ、舞行龍ジェームズ(新潟)がニュージーランドで生まれている。
選手名鑑は深く読み込めば読み込むほど、興味深い情報が浮かび上がってくる。熱心にチェックすればするほど、スタジアム、テレビ中継で必死のプレーを見せる選手たちに親近感がわくこと請け合いである。