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スーパーラグビー、南十字星の煌めき。
~サンウルブズが挑む大舞台~
text by
小林深緑郎Shinrokuro Kobayashi
photograph byGetty Images
posted2016/02/19 07:00
昨年の決勝、ニュージーランドのウェストパックスタジアム。34500席を観客が埋め尽くした。
南半球の強さとSRの存在は無関係ではない。
昨年のW杯イングランド大会では、ベスト4までを史上初めて南半球の国(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカ、アルゼンチン)が独占した。この事実とSRの存在は無関係ではないだろう。
そして今年、W杯で4強の一角を占めたアルゼンチンのジャガーズとともに、南アフリカ相手に“世紀の番狂わせ”を起こした日本のサンウルブズがSRに参戦する。
'13年に田中史朗(ハイランダーズ)と堀江翔太(レベルズ)が、日本人として初めて出場し、夢の扉を開いてから3年。昨年はリーチマイケル(チーフス)がこれに続き、今季は五郎丸歩(レッズ)ら日本代表7人がニュージーランドやオーストラリアのチームでプレーをする。
2月27日にSRの日本開幕戦が秩父宮ラグビー場で行なわれる。果たしてこんな日が来ると想像していたラグビーファンはいただろうか。未知の海原に漕ぎだすのに、不安はつきものだが、南十字星が煌めく空の下には、憧れの大舞台が待っている。