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日本人選手はアジアの強豪へ移籍せよ。
バルサやバイエルンと戦うもう1つの道。
posted2015/12/25 16:05
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph by
AFLO
バルサの宴の酔いも醒めた頃か。
決勝から5日経ち、今年を締めくくる時期になった今、少し冷静な意見を。
ファンの目は、あの華麗なMSNの攻撃に直接触れた。後方で支える、イニエスタとラキティッチの機転の利いたプレーぶりも目にした。後方から折を見ては相手をドリブルで突きつつ、強いインテンシティを発揮するマスチェラーノの雄姿にも触れた。
しかし選手は“触れて”いない。
Jリーグ代表のサンフレッチェ広島は、欧州代表バルセロナと対戦がかなわなかったのだ。
これはやっぱり日本サッカー界にとっての「機会の損失」だったと思う。
2015年、日本サッカー界は世界の舞台で、クラブシーンの最高峰に触れる機会がついに「ゼロ」に終わったのだ。ブンデスやセリエAでの試合経験があったにせよ、1試合の重要度が格段に上がる国試的なトーナメントにおいては……。
欧州チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップの双方で、欧州のトップに触れる機会を持てなかったのだ。
ついに欧州CL本戦に出る日本人がゼロに。
すでに報じられている通り、海外組のうち、チャンピオンズリーグ本選に出場したプレーヤーはゼロだった。
最大だった2013-14シーズンの4人(本田圭佑、内田篤人、香川真司、宮市亮)から2014-15シーズンは香川、内田、柿谷曜一朗へと減少し、今季はゼロに。柿谷所属のバーゼルと、田中順也所属のスポルティング・リスボンが予備予選最終プレーオフで敗れてしまったのだ。そして今回、クラブワールドカップでもそこに触れることが叶わなかった。
一方、筆者が定点観測している韓国サッカー界では、この5年に限れば繋がりを保っている。全体的に観ると「欧州最高峰」への挑戦権では日本が勝っているが、ここでは、「日本にはない、ある方法」を紹介したい。