モータースポーツ解体新書BACK NUMBER
誤解だらけのドライビングテクニック。
凄く速く走るコツは「丁寧さ」!?
text by
大串信Makoto Ogushi
photograph byTOYOTA
posted2015/11/05 10:55
F1と同じく世界自動車連盟(FIA)が管轄する“モータースポーツの甲子園”FIA-F4は、日本国内では全14戦で競われる。
「レーシングドライバーの運転ではクルマ酔いしない」
今年からスーパーGTのサポートレースとして始まった若手ドライバーの登竜門、FIA-F4にチーム監督として参戦している影山正彦は、「レーシングドライバーの運転するクルマの助手席に乗っても、絶対にクルマ酔いしない」とよく言う。それだけ、クルマの挙動がスムーズだからだ。
こうしたドライビングテクニックを知らない一般人が、クルマを速く走らせようとすると、ただ勇気、というよりも蛮勇を振り回してアクセルを踏む。ブレーキをできるだけ我慢して、ステアリングを早く切ろうとする。もちろんクルマやタイヤの十分な性能を引き出すことはできないから、結果速く走ることはできない。単に「速く走っている気分」になるだけだ。
一度、サーキットで体験走行してみてはどうだろう。レーシングドライバーたちが、いかに「丁寧で緻密な運転」をしているか、その一端が垣間見えるはずだ。
TOYOTAのモータースポーツへの挑戦
『TOYOTA GAZOO Racing』 http://gazooracing.com