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なぜ4トライを狙いに行かなかった?
サモア戦で選手が感じた真の力量差。
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byGetty Images
posted2015/10/05 11:20
試合後半に負傷退場となった山田だが、アメリカ戦出場には問題ないという。
ボーナスポイントは欲しかったが……。
角度を変えてみると、押しに押した前半の2トライも、ひとつは数的優位を得ていたときのスクラムによるペナルティトライ。
もうひとつは12フェイズを重ねた末にWTB山田章仁が右隅に飛び込んだもの。
これはみごとなトライだったが、コーナーポストともつれ、タッチラインに足先が触れたかどうかをTMO(ビデオ)判定で確認した末にトライが認められたという紙一重のものだった。
スコアボードの数字ほど、日本がすべての局面を圧倒できていたわけではない。
そんな試合だったのに「ボーナスポイントがほしかったなあ」と思わせてしまう。それこそが、日本代表の進化の証なのかもしれない。