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岡田彰布が語るセ・リーグ上位争い。
「13残塁もしてたら、そら負けるよ」
text by
岡田彰布Akinobu Okada
photograph bySports Graphic Number
posted2015/09/25 14:15
「野球の神髄~岡田彰布の直言~」、配信は隔週金曜日の予定です。
メルマガ「野球の神髄~岡田彰布の直言~」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
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今週の目次
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【1】 首位ヤクルトと4ゲーム差……阪神の優勝は消えたのか!?
~“混セ”を制するのはヤクルトか、巨人か~
【2】 ファームで実戦に復帰した西岡剛は戦力になるのか。
~守備のできない「代打の切り札」は必要か~
【3】 読者の質問に「そら、答えるよ」。
~岡田彰布のズバリ回答~
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【1】 8月を首位で乗り切った阪神だが……9月はどうなる!?
~優勝の決め手となるプラス材料はあるか~
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──天下分け目の12連戦、最初のカードとなったDeNA戦をまさかの連敗スタート。ヤクルト戦はなんとか1勝1敗に持ち込みましたが、巨人戦を連敗。9月23日終了時点で、阪神は首位ヤクルトと4ゲーム差の3位です。
岡田:もうなあ……とにかく打てなかったからなあ。ピッチャーはその日の調子によって波があったりするけど、バッターは調子に乗ってくると、つづけて打ち出す。ゴメスが3試合連続でホームランを打ったりして、これで上向いてくるかと思ったんやけどなあ。
──DeNA戦は今年の阪神のダメな部分が凝縮されたような負け方でした。
岡田:追い越せそうで、追い越せない。チャンスで攻めきれないという展開だったな。13残塁もしてたら、そら負けるよ。普通だったら、この時期の下位チームって、あっさり勝負を諦めるもんなんやけど……。DeNAと中日はCS出場の可能性も消えたんやし。
ヤクルトの今の強さは意外でもなんでもない。
──とはいえ、前半戦までは首位だったチームですし、最下位だけは避けたいですものね。しかし、ここにきてヤクルトが捲ってくるとは意外でしたねえ。
岡田:いや、オレは最初から今年はヤクルトがくると予想してたし、今の強さは意外でもなんでもない。トリプルスリー確実の山田、首位打者の川端という個人タイトルのモチベーションが強いバッターがおる上に、このタイミングでバレンティンが復帰してきたやろ。
──最高のタイミングで復帰してきましたよねえ。
岡田:現時点ではヤクルトが優勝にいちばん近いわな。