サッカーの尻尾BACK NUMBER
C・ロナウドはロナウドになる!?
30歳を越えて激変したスタイル。
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph byGetty Images
posted2015/09/14 11:50
今季はプレシーズンを含めるとクラブで7試合、代表チームで2試合の合計9試合で無得点が続いていたロナウド。1試合5得点はまさに“ケチャップ”並の出方ではある。
思い出すのは……“フェノメノ”ロナウド。
ロナウドの変化を見ていて思い出すのが、晩年の“フェノメノ”、ブラジル人の元祖ロナウドだ。
彼も、レアル・マドリーで過ごした20代後半からは、ドリブルではなくシュートの巧みさで勝負していた。
現代のロナウドも、同じ道を歩みつつあるのだ。
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1試合5得点から見えるもの。過去の自身のアイデンティティであったドリブルとトリックプレーを捨て、ロナウドは効率性とゴールを選択した。世界がその華麗な足技やドリブルを見る機会はこれからも減っていくだろう。
しかしそのゴール数は、30歳を迎えたいま、減るどころか上昇傾向にすらある。
