世界陸上PRESSBACK NUMBER
アジア出身初の9秒台スプリンター。
世界陸上で新たな歴史を刻む蘇炳添。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2015/08/21 10:10
アジア出身選手初の9秒台を記録した蘇炳添は、中国にとっては英雄的存在。母国での世界陸上でさらなる記録更新を狙っている。
中国には、10秒00を出した張培萌というライバルも。
また、アメリカでトレーニングを積むことで、走法や体力、メンタルなどトータルで鍛えられてきたことも大きい。
中国には、蘇と同様に2013年の世界選手権で準決勝に進み、そのレースで10秒00を出した張培萌もいる。
国内に切磋琢磨するライバルがいることも、成長へとつながっているだろう。
さらに、レースで感じさせる闘争心の強さも見逃せない。
北京で行なわれる今回の世界選手権は、きっと地元ならではの大歓声を受けて臨むことになる。その後押しを受けて、いまだ果たせていない決勝進出を実現することができるか。
それがかなったとき、アジアの陸上の新たな歴史が刻まれることになる。