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中田英寿、ミラノで続々イベント開催。
日本酒の未来へ、手応えを感じた夜。
text by
川上康介Kosuke Kawakami
photograph byKosuke Kawakami
posted2015/06/30 18:20
ジェイトレーディング社が養殖を手掛ける「アドリア海のクロマグロ」の解体ショーには、ゲストたちも大満足の様子。
クラレンス・セードルフら豪華ゲストが!
そしてこの日の夜に行われたのが、ミラノ市内の人気レストラン『フィンガーズガーデン』に多くのゲストを招いた日本酒パーティ。ミラノ在住のジャーナリストの他、中田の友人である元ACミランのクラレンス・セードルフやファッションデザイナーのニール・バレット、さらには日本からインテリアデザイナーの森田恭通なども駆けつけ華やかな場となった。
ゲストたちが蔵元から説明を受けながら日本酒を楽しんでいると、パーティのメインイベント、マグロの解体ショーがスタート。この夜のためにクロアチアから取り寄せた約80センチの「アドリア海のクロマグロ」をシェフが豪快にさばくと、ゲストたちからは大きな歓声があがった。
「フランスやロンドンでは、日本酒の認知が上がってきているけど、イタリアではまだまだです。それでもミラノ万博で日本館に長い行列ができたり、SAKENOMYのバーに多くの人が訪れたり、そして今日のイベントでの反応など、日本や日本酒に関心を持つ人たちは確実に増えていると感じました。10年前はイタリアで日本食レストランすらほとんどなかったけど、最近はかなり増えています。少しずつでいいから日本酒も認知されていけばいいと思います」
この夜、いつにもまして笑顔でグラスを傾けていた中田英寿。日本酒が未来に進むきっかけ作りに、手応えを感じていたのだろう。