Number ExBACK NUMBER
錦織圭の棄権とマイケル・チャンの
死闘をつなぐもの、そして――。
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byHiromasa Mano
posted2015/06/23 11:00
これまでグランドスラム3大会連続のベスト8進出を果たしている錦織圭と師マイケル・チャン。ウィンブルドンはどうなるだろうか。
コーチを引き受ける前に、錦織の両親と話したこと。
Number880号のインタビュー記事で、チャンは錦織との特別な関係、コーチを引き受ける前に錦織の両親と話したことなど、これまで知られていなかったエピソードを語っている。
そして大変興味深いことだが、あのレンドル戦を戦っているチャンの心の中には、グランドスラム大会であること、相手がNo.1プレーヤーであることのみならず、あの赤土のコートの上に立ち続けなければならないもう一つの大きなモチベーションが存在していたことを告白している。
それは、彼のルーツと大きく関わっていた。
台湾系移民の両親を持つアメリカ人・チャンの祖父は、中華民国の外交官だった。マイケルという名前は、その祖父からもらったものである。
チャンはあの試合の前後、毎日のように母と連絡をとっていた。そして、ある出来事から、心を離すことができないでいた。
そう、あの国で起きた、人民と政府との自由を懸けた戦いに……。
◇ ◇ ◇
チャンの心の中にあった、もう一つの大きなモチベーションとは?
そして、チャンの考える錦織圭の可能性、
これからのビジョンはどのようなものなのか?
読み応え十分のマイケル・チャンインタビュー、
「1989年の僕と、今のKei」は、現在発売中のNumber880号でお読み下さい。