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モーリス“出遅れず”で安田記念制覇。
今年すでにGI4勝、快進撃続く堀厩舎。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2015/06/08 11:25

モーリス“出遅れず”で安田記念制覇。今年すでにGI4勝、快進撃続く堀厩舎。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

直線で力強く抜け出し安田記念を制したモーリス。11戦6勝でまだ4歳、これから中距離界に君臨することになりそうだ。

堀厩舎がダービーに続いて2週連続GI制覇!

 モーリスは、堀厩舎に転厩してから今年1月の1000万下特別の若潮賞、準オープンのスピカステークス、前走のGIIIダービー卿チャレンジトロフィー、そしてこの安田記念と4連勝でマイル王の座を射止めた。着差以上に「強い!」と思わせる完勝だった。

 先週のダービーを勝ったドゥラメンテ同様、4月に行なわれた中山のレースでとてつもないパフォーマンスを発揮し、東京で実力を証明する結果となった。どちらも同じ堀調教師の管理馬である。

「背腰の痛みをとってやらないと本来の走りができないので、どうしてもレースの間隔をあけることになります。ずっとゲートに課題があり、今も克服途上です。今日もゲート内の駐立は前走よりよくなかったのでヒヤヒヤしました。持ち味からすると、距離を延ばしていくほうがいいと思っていたのですが、今日の流れでも掛かっていたのを見ると、方向性を考え直さなくてはならないのかもしれませんね」

 そう話す堀師は、これが安田記念3勝目。ドゥラメンテの春二冠、リアルインパクトの豪GIにつづく、今年GI・4勝目で、リーディングトップの28勝目となった。

長期政権を予感させる新王者モーリス。

 ところで、オークスとダービーでは1着から4着までをノーザンファームの生産馬が独占したが、この安田記念には4頭出走して、6、7、12、15着だった。

 実は、今回の優勝馬モーリスの生産者に関しては別の話題がある。同馬を生産した日高町の戸川牧場は、昨年のプロ野球育成ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団した戸川大輔外野手(19)の実家なのである。戸川選手はレース当日の練習終了後、東京競馬場に応援に駆けつけ、生産馬がGI初制覇を遂げる瞬間に立ち会った。子供のころ、騎手を志したこともあるという。

 GI初参戦で1番人気に支持され、それに横綱相撲で応えたモーリスは、何度も言うが、本当に強い。

 東京を舞台とした5週連続のGIは、長期政権の到来を予感させる新王者の誕生で幕をとじた。

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