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「今シーズンは、マジ残りたいから」
最終節に残留かかる清武弘嗣の叫び。
posted2015/05/23 10:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Bongarts/Getty Images
いったい、だれが予想できただろうか。清武弘嗣と酒井宏樹の所属するハノーファーが最終節まで、残留争いに巻き込まれてしまうことを。
今シーズンはブンデスリーガ史上もっとも熾烈な残留争いが繰り広げられている。何しろ、6チームによる混沌とした争いが続いているのだから。
最終節を前にしての順位表は以下の通りだ。
13位 ヘルタ・ベルリン 勝ち点35 得失点差-15
14位 フライブルク 勝ち点34 得失点差-10
15位 ハノーファー 勝ち点34 得失点差-17
16位(入れ替え戦出場) シュツットガルト 勝ち点33 得失点差-19
17位(2部降格) ハンブルガーSV(HSV) 勝ち点32 得失点差-27
18位(2部降格) パーダーボルン 勝ち点31 得失点差-33
しかも、最終節では15位ハノーファーが14位フライブルクと、18位パーダーボルンが16位シュツットガルトとの直接対決を迎えるのだ(13位ヘルタは9位ホッフェンハイムとのアウェーゲームに、17位HSVは5位シャルケとのアウェーゲームに挑む)。
得失点差を考えると、ヘルタは2部に自動降格する可能性はほとんどなく、2部降格がもっとも近い最下位パーダーボルンはシュツットガルトに勝ち、他会場の試合結果に恵まれたとしても入れ替え戦に回ることは避けられない。
8位で前半戦を折り返したハノーファーだったが。
前半戦が終わった時点で、上記の6チームの順位は以下の通りだった。
8位 ハノーファー 勝ち点24
10位 パーダーボルン 勝ち点19
13位 ヘルタ 勝ち点18
14位 HSV 勝ち点17
15位 シュツットガルト 勝ち点17
18位 フライブルク 勝ち点15
クラブ史上初めて1部にあがったばかりのパーダーボルンの前半戦の健闘ぶりも目立っていたが、チーム力を考えれば出来過ぎと言える。彼らの順位が落ちてくると予想する声は小さくはなかった。