サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
守備もオフザボールも、やればできる。
自らのイメージを裏切った宇佐美貴史。
text by
西川結城Yuki Nishikawa
photograph byTakuya Sugiyama
posted2015/04/02 16:35
合宿中から岡崎のプレーに刺激を受けていると語っていた宇佐美。「(岡崎の)パスが来なくてもずっと続けてプレーしていく根気と、そこからチャンスにつなげる粘り強いところを見習っていきたい」
大きなことを成し遂げる力と、責任が宇佐美にはある。
この活躍で、Jリーグでも今後宇佐美の注目度がこれまで以上に増すことは必至だ。同時に、今回の代表でのプレーを見ていて、やはり彼には何かもっと大きな結果を成し遂げるだけの力と、その才能を持ったゆえの責任があるようにも感じる。
あらためて宇佐美の能力は、香川よりも本田よりも、代表の誰よりも高いと言って過言ではないことを確信した。だからこそ日本が、そして何より本人が“宝の持ち腐れ”になってはいけないという強い意識を持つことが、代表という檜舞台での本格台頭につながっていく。
まずは、日の丸を背負い初めて結果を出した。宇佐美が言う「また違う景色」を、これからどんどん見ていくために――。あの西が丘で見せた苦しそうな表情も、未来への布石である。