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アジアで敗れ続ける日本サッカー。
最後の砦、五輪出場の枠は「3」。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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photograph byNaoki Ogura/JMPA

posted2015/03/10 11:55

アジアで敗れ続ける日本サッカー。最後の砦、五輪出場の枠は「3」。<Number Web> photograph by Naoki Ogura/JMPA

ロンドン五輪を経て、海外へ飛び出した選手や日本代表に定着した選手は数多くいる。リオでも飛躍的な成長を遂げる選手たちの姿を見てみたい。

アギーレ解任で、戦術的な足かせもなくなった。

 だが、27日から始まるU-23選手権2016予選は相当にハードな戦いになる。高温多湿のマレーシアで、中一日でマカオ、ベトナム、マレーシアと3試合を戦う。ベトナムの監督は、かつて札幌や大宮などで指揮をとり、守備力の高いチーム作りが定評の三浦俊也監督だ。マレーシアは一時期低迷したが、若い世代が力をつけてきている。ロンドン五輪最終予選でも対戦し、日本がいずれも勝利(2-0、4-0)しているが、試合内容は決して油断できるものではなかった。今回は地元開催での大会ゆえ、日本にとっては完全にアウェイになるだろう。

 10グループで始まる予選を突破できるのは、1位と2位の成績上位5チーム。予選を勝ち抜いたチームは、来年1月カタールで行なわれる決勝大会に進出する。

 3月11日、親善試合のミャンマー戦は、予選を戦う上で最高のシミュレーションになるだろう。実力的にもミャンマーは、昨年日本が掴めなかったU-20W杯出場を果たしたチームがベースとなる侮れない相手だ。

 日本は2月にシンガポール遠征をしているが、今回、改めて試されるのはシステムを含めた戦い方だ。ハビエル・アギーレ監督が解任され、A代表との戦術的共有という足かせがなくなった。手倉森誠監督は4-3-3のシステムを継続していくのか、それともマイナーチェンジをしていくのか。海外組の南野拓実と久保裕也が予選大会直前での合流となり、最初の2試合に出場できないという厳しいハンディもある。そのことを見越した上、「我こそは」とエースに立候補する選手が出てくるか。

 明日は、予選突破の試金石となる重要な試合になるだろう。

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