錦織圭、頂への挑戦BACK NUMBER

日本代表選手としての錦織圭に注目!
デ杯で日の丸を背負う戦いが、始まる。 

text by

山口奈緒美

山口奈緒美Naomi Yamaguchi

PROFILE

photograph byHiromasa Mano

posted2015/02/27 15:20

日本代表選手としての錦織圭に注目!デ杯で日の丸を背負う戦いが、始まる。<Number Web> photograph by Hiromasa Mano

左から錦織圭、ダニエル太郎、内山靖崇、添田豪、伊藤竜馬、植田実監督。2014年のデ杯、チェコ戦での試合後の風景。怪我で欠場となった錦織も、チームの応援に駆けつけていた。

 今週、メキシコのアカプルコでは錦織圭がツアー通算200勝という一つの節目をマークし、2大会連続優勝を懸けて勝ち進んでいるが、同時に京都ではATPツアーの下部大会であるチャレンジャーが行なわれている。

 この大会、実は錦織がキャリアで初めて出場したプロの国際大会でもある。2006年、当時16歳だった錦織はまだATPポイントを保持しておらず、ワイルドカードでの出場だった。しかし4歳年上で当時267位の選手に1回戦で完敗。テニス専門誌ですら小さな写真とキャプションしか載らなかった。当然ながらそんな時代も、錦織にはあったのだ。

 だが、当時はもう将来の日本のエース候補として成長が待たれていたことも確かだ。その前年にデビス杯日本代表監督に就任していた竹内映二氏は、「錦織は将来確実にチームの軸になる存在。それまでにどうチームづくりをしていくかが課題になる。錦織が入ったときに(デビス杯の)ワールドグループで勝てるチームを作っておかなくてはいけない」と話していた。

 実際に日本は錦織を得て、アジア・オセアニアゾーンから抜け出し、27年ぶりに悲願のデ杯ワールドグループ復帰を果たすと、昨年は史上初のベスト8入りにまで達している。

日本代表選手としての、錦織の新シーズンが始まる!!

 そして2015年、錦織の日本代表選手としての戦いがまもなく始まる。

 1回戦の相手はカナダ(現地時間3月6~8日/バンクーバー)。世界6位のミロシュ・ラオニッチを擁する強敵だ。日本は錦織以下、トップ100に戻って来た添田豪と伊藤竜馬、昨年錦織とのダブルスでいい働きをした内山靖崇というメンバー。

 錦織以外の全員が今週の京都に出場しているため、今年は報道関係者の取材申請が例年よりはるかに多かったというから、錦織のみならず代表チームへの期待、注目の証ということにもなるだろう。

 ワールドグループはもう夢の舞台ではなく、そこでの勝利も現実的に思い描けるものになっているのだ。

「ダブルスも出るつもりで準備をしたい」と意欲を見せる錦織は「ツアーとは違うプレッシャーは確かにありますけど、それも自分が強くなるためには必要なものだと思う」とも話している。

【次ページ】 昔風の代表チームに吹き込んだ、錦織の新しい風。

1 2 3 4 NEXT
錦織圭
マイケル・チャン
内山靖崇
添田豪
伊藤竜馬

テニスの前後の記事

ページトップ