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大鵬は早熟、千代の富士は晩成……。
「優勝パターン」で白鵬の今後を予想。
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byKyodo News
posted2015/01/26 11:50

史上最多となる33度目の優勝を、10場所ぶり11度目の全勝優勝で飾った白鵬。全勝優勝記録も史上最多である。
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育ちのパターンとして朝青龍に近い白鵬。
白鵬の場合、力士としてのタイプはまったく違うが、育ちのパターンとしては朝青龍に近い。極端な早熟というよりも、20代中盤から絶頂期が訪れた。
白鵬自身、「これからは、2敗、3敗の優勝が増えると思う」と話しているが、さて、30代にどれだけの相撲を取ることが出来るだろうか。
今場所の全勝を見る限り、まだまだ勝ち続けそうな気配だ。トレーニング、治療の進化もあって、現役としての寿命は長くなっている。
もしも、千代の富士のように30代中盤まで綱を締めたとするなら、40回どころか、50回の優勝回数も射程に捉えることが出来るかもしれない――。

