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福西崇史が語る高校サッカー選手権。
「プロとは違うワクワク感の理由」
posted2015/01/20 16:30
text by
福西崇史Takashi Fukunishi
photograph by
Sports Graphic Number
メルマガ「福西崇史の『考えるサッカー』」、
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
<目次>
【1】《福西と茂野のキックオフ前? 雑談》
~ アジアカップと全豪OP、どっちも見られる……かな? ~
【2】《深く考察、アジアカップ2015 Part.2》パレスチナ戦レビュー(1)
~ 初戦に見せた積極的な姿勢と、理想の展開 ~
【3】《深く考察、アジアカップ2015 Part.2》パレスチナ戦レビュー(2)
~ ゴール以外でも遠藤が見せつけた存在感 ~
【4】《深く考察、アジアカップ2015 Part.2》パレスチナ戦レビュー(3)
~ アンカー・長谷部誠の、全体を見るセンス ~
【5】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
~ 高校サッカー、星稜の初の全国制覇について ~
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【5】《アディショナルトーク!》終了間際の反省会&次号予告
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~ 高校サッカー、星稜の初の全国制覇について ~
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――今回もありがとうございました~。ちなみにWifiが飛んでるってことなので、福西さんは日本のニュースもチェックしてるんですか?
福西:できてるよー。茂野くんもこの前言ってたけど、パレスチナ戦の前に高校サッカー決勝やってたんでしょ?
――そうです。ちなみに僕、大会通じて取材してきたので、最後に高校サッカーの話題を喋ってもいいですか?
福西:おー、聞きたい。星稜が初優勝したんだよね。
――そうです。昨年も決勝進出したんですが、終了直前に2点リードを追いつかれて、最終的には逆転負けを喫しました。
福西:今回の決勝はどんな試合展開だったの?
――それがまた、今回も星稜は前半に先制しながらも後半の早い段階で逆転を許す展開になったんです。
福西:ほほう。
高校のチームはなぜチームカラーをはっきりさせるのか。
――でも選手たちに話を聞くと、逆転された直後に皆で集まって「慌てそうなところだけど、時間はまだあるし、去年のことをもう一度思い出して戦おう」って話をして、再逆転に繋げたそうなんです。
福西:それは本当に強いチームじゃなきゃできないことだね。試合中にそうやって立て直すってのは、高校生でやるのってホントに難しいもん。もしかしたら、監督が不在になってしまったアクシデントがあったからこそ、まとまりが強くなったのかもしれないよね。
――そうなんです。一応説明しときますと、星陵の河崎護監督は大会前に交通事故に遭ってしまい、最後まで指揮を執れない事態に陥ったんです。選手たちは県大会予選の頃、監督に反発した時期もあったらしいんですが、最終的には“監督のために優勝するぞ”と一致団結したそうです。
福西:なるほどね、それは面白いエピソード。今の茂野くんの話にも感じるところで、高校サッカーってさ、ものすごくチームカラーっていうのが出るじゃん? これって高校野球とかにも共通するんだけど、プロとは違う「ワクワク感」って間違いなくあるよね。
――すごく分かります。プレーのレベルとは違うところで興奮するんです。ちなみに僕が取材した中で、岐阜工って高校は「毎日の練習でヘディングは欠かさず練習したので、空中戦では絶対に負けないと思ってやっています」って話をしていました。
福西:そうそう、まさにそれがチームカラー。その中で「何が起こるか分からない」って試合展開が起きたりしてね。プロでも起こり得ることだけど、選手交代ひとつ、あとはたった一つのスーパープレーやミスで流れがガラッと変わることも多いじゃん。
――そこは、プロとまた違った魅力なんでしょうね。
福西:自分たちで流れを作り上げていく以外での「運」って要素は確実にあるよ。その中でも自信を持ってやるために、チームカラーをはっきりさせるチームが多いんだろうな。
この続きは、メルマガNumber「福西崇史の『考えるサッカー』」で ぜひお読みください。