JC圧勝のエピファ、そして今年のダービー馬は？

　前走のジャパンカップを4馬身差で圧勝したエピファネイア（牡4歳、父シンボリクリスエス、栗東・角居勝彦厩舎）も人気を集めそうだ。この馬は、道中掛かり気味に走ったほうが最後に弾ける。抑えすぎると、いわゆる「引っ張り殺す」ことになるので、ある程度先行する形になるだろう。それだけに内か真ん中の枠がほしかったところだが、枠順抽選会で引き当てたのは13番だった。そこから行きすぎず、抑えすぎず、どんな競馬をするか、見ものである。

　今年のダービー馬ワンアンドオンリー（牡3歳、父ハーツクライ、栗東・橋口弘次郎厩舎）は、望んでいた内目の3番枠を引いた。9着に惨敗した菊花賞の敗因は、15番枠からの発走だったため前に馬を置くことができず、掛かって道中エネルギーをロスしたことだった。ジャパンカップは、横山典弘のとっさの判断で、故障して下がってきた馬と衝突せずに済んだが、やはりスムーズさを欠いたのは痛かった。それでも、エピファは別として、2着のジャスタウェイとは2馬身ほどしか差のないところまで追い込んだのだから、やはり力がある。

　この馬と中山で2度戦い、2度とも先着しているトゥザワールド（牡3歳、父キングカメハメハ、栗東・池江泰寿厩舎）は、母トゥザヴィクトリーも、全兄トゥザグローリーも人気薄ながら有馬記念で3着になっている「有馬穴血統」だ。穴で面白いのはこれだろう。

　ということで、結論。「超豪華メンバー」と言われる今年のメンバーのなかで、「この馬が参戦することによって『超』がついたのではないか」という馬を本命にした。

◎ワンアンドオンリー
○ゴールドシップ
▲ジャスタウェイ
△ジェンティルドンナ
×トゥザワールド

　混沌としたGI戦線の掉尾を飾る「午年グランプリ」を制するのはどの馬か。オッズによっては、◎と×の単複も買ってみたい。