SCORE CARDBACK NUMBER
日本シニアオープンに漂う“人間臭さ”の魅力。
~倉本の優勝とニクラウスの至言~
posted2014/11/15 10:30
![日本シニアオープンに漂う“人間臭さ”の魅力。~倉本の優勝とニクラウスの至言~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/1500wm/img_8ca465987980d5d1b49cf13d71392622197523.jpg)
15アンダーで優勝した倉本昌弘。今年2月、現役選手初の日本プロゴルフ協会会長に就任。
text by
![三田村昌鳳](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/6/3/-/img_63c0172edf1a3eec5d5017836b5eb9301895.jpg)
三田村昌鳳Shoho Mitamura
photograph by
Taku Miyamoto
日本の男子ツアーが低迷している。様々な理由が考えられるが、ひとつは選手が画一化されて、個性が感じられないということが大きな要因ではないかと思う。
かつてはスイングを見ただけで選手が判別できるほど、個々の特徴がはっきりしていた。今はそれがないし、ゲーム性を愉しむというよりも、飛距離やショットの精度のみが重要視されているような気がする。ともすれば、無味乾燥な試合になってしまう。
これは米ツアーにもいえる傾向らしい。最近、ジャック・ニクラウスが「あまりにもデータ中心になり過ぎている」と語っていた。
十数年前から一打一打を分析し、数値化するショットリンクというシステムが導入された。ニクラウスが言わんとしているのは、“ゴルフの醍醐味はデータ分析だけでなく、人間力やゲーム性にあるのだから、データに頼りすぎるのはいかがなものか”ということだろう。
![](https://number.ismcdn.jp/common/images/common/blank.gif)