斎藤佑樹の名言
あの夏のビデオを観ては、ああいう投げ方だったらああいう球いくのに、ってずっと思ってたんですけど……。
斎藤佑樹(高校野球)
2014/09/03
2006年の夏の甲子園。早稲田実業のエースだった斎藤は、準決勝の鹿児島実業戦で「軽く投げただけでもシュッといく」感覚を掴んだ。「よく地を這うって言いますけど、軽く投げてるのに、本当にあんな感じで地面をシューっていって、最後、漫画みたいにホップするんです。低めから、ふわっと」。開眼した斎藤は決勝でも駒大苫小牧・田中将大との投げ合いを制し、深紅の大優勝旗を手にした。だが、あのときに掴んだ感覚は、本格的に練習を再開した12月にはほぼ失われていたという。その感覚をしっかりと自分のものしておけば、今ごろは……。
Number700号(2008/03/19)