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W杯メンバーの大量招集と、無名選手。
新たな23人に見るアギーレの“好み”。 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2014/08/29 16:30

W杯メンバーの大量招集と、無名選手。新たな23人に見るアギーレの“好み”。<Number Web> photograph by AFLO

代表入りを噂すらされていなかった選手を含め、独創的な23人を招集したハビエル・アギーレ新監督。最初の大舞台は1月のアジアカップ、果たしてどの選手が生き残るのだろうか。

「守備のスイッチ役」細貝がキーマンとなるか。

 他のメンバーのなかで個人的に注目しているのが、ブラジルW杯メンバーから漏れた細貝萌だ。

 ボール奪取能力に長けるファイタータイプで、なによりタフ。まさにアギーレが好むタイプと言っていい。昨季監督を務めていたエスパニョールで起用していたダビド・ロペスのように、中盤で積極的にボールを狩る「守備のスイッチ役」には適任だ。ベースを4-3-3にしようが、従来の4-2-3-1にしようが、キーマンの一人になってくると筆者は見ている。所属するヘルタでも中心選手として充実期を迎えており、ブラジルに呼ばれなかった悔しさも大きなモチベーションとなっているに違いない。

「相手よりボールを持つチーム(を目指したい)。そして相手より攻撃を仕掛けるチーム。だけどバランスの取れたところを見せたい。しっかりとスペースを使いながらボールを扱って、相手よりボールを持つ状況をつくること。ボールを失えば、すぐに奪い返しにいく姿勢を見せなければならない。そして、賢いチームでなければならない。ピッチの各エリアで何をしなければならないか、その仕事を把握しているチームでなければならない」

 アギーレのコメントを聞くと、ザッケローニが目指した路線を踏まえながら彼自身のスパイス、エッセンスを注入していく、というふうにも聞こえてくる。

 経験豊富なメキシコ人指揮官は一体、どのようなチームをつくっていくのか。

 アギーレのチャレンジがいよいよスタートする――。

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