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アンジャッシュ渡部建が読む甲子園。
東海大相模vs.盛岡大付はこうなる!
posted2014/08/12 11:00
text by
渡部建Ken Watabe
photograph by
Production JINRIKISHA
メルマガ「アンジャッシュ渡部建の『濃厚野球汁』」。
最新号の中身をちょっとだけ……特別にご紹介いたします!
目次
【第1打席】「強豪同士が多い1回戦。勢いに乗るのはどのチーム?」
~私的強豪対決予報~
【第2打席】「4人の好投手対二刀流。激戦必至! 東海大相模対盛岡大付」
~私的投手戦新構図~
【第3打席】「甲子園でタイブレーク制度が導入されるかも……」
~私的高校野球制度考察~
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【第2打席】「4人の好投手対二刀流。激戦必至! 東海大相模対盛岡大付」
~私的投手戦新構図~
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――東海大相模と盛岡大付の試合のことをお聞きしたく。
渡部:いよいよですか(笑)。そうですねぇ、盛岡大付の松本(裕樹)君は甲子園でぜひとも観たいピッチャーではありましたけど、まさかその相手が相模だなんてねぇ。
――ごめんなさい、その前に。
渡部:はい?
――神奈川大会準決勝の横浜対東海大相模の試合について、もうちょっと聞かせてもらってもいいですか?
渡部:もちろんですよ! その前にいいですか?
――はい。
渡部:試合前に奇跡が起きたんですよ! 横浜と相模の試合は13時半開始予定だったんですけど、その日はテレビの生放送があって14時まで仕事だったんですよ。だから、「3回か4回からになるだろうけど、それでも観たい!」ってことで、仕事が終わった瞬間にダッシュで東海道線に飛び乗るように横浜スタジアムに向かったわけですけど、着いたのが14時43分だったんですね。でも、第1試合の向上と横浜隼人の試合が長引いてくれたおかげで、第2試合の開始がなんと! 14時45分!! ギリギリで間に合ったんですよ!!! すごくないですか!?
――いや、それはもう、純粋にすごい……。渡部さん、「年に1度しか高校野球の試合が観られないとしたら、俺はこの一戦を選ぶ!」と言っていたじゃないですか。
渡部:そうそう!
――渡部さん……野球の神が降臨しましたね。
渡部:そこまでのことか分からないけど(笑)、それくらいの奇跡かもしれないですね。野球の神様に感謝ですね! 最初から観られて本当に嬉しかったもん。
神奈川出身、盛岡大付の松本君が勝負のカギ。
――さて、盛岡大付との対戦についての話を聞きたいんですが。
渡部:単純に選手層だけで言えば相模に分があるのかもしれないですけど、盛岡大付の松本君は相当力がありますからね。投げては150キロ、打っても通算54本塁打の“二刀流”の彼が投打で活躍すれば、相模を倒す可能性は十分にあるでしょう。
しかも、松本君は神奈川出身の選手ですからね。心の中では「絶対に倒して、自分が成長したところを見せてやる!」と相当燃えていると思いますよ。
――試合は投手戦ですかね?
渡部:盛付は松本君が投げ切るでしょうけど、相模は継投でしょうね。青島君を軸に、どのタイミングで吉田君と小笠原君を投入してくるか? 神奈川大会ではあまり調子が良くなかったと聞く長身の佐藤(雄偉知)君だって、このままでは終われないでしょし、もしかしたら甲子園で化けるかもしれない。実際のゲームはどんな展開になるか分からないですけど、そう考えるだけでも楽しくないですか?
――わくわくしますね。さっきの小倉さんの話じゃないですけど、神奈川大会の継投だけでも盛岡大付をすでに幻惑しているように感じますよね。「一体、だれが投げてくるんだ?」みたいな。
渡部:そうかもしれないけど、「140キロカルテット」は相当有名ですからね、盛付もかなり研究してくるでしょう。ここで、相模を倒せれば勢いに乗ると思いますよ。