イチローの名言
正直に言えば、あの夏、僕の目標は甲子園に出ることじゃなかった。高校に入る前から、プロになることを第一に考えていましたし、モチベーションが他の選手とはまったく違っていたと思います。
イチロー(MLB)
2014/07/30
甲子園出場は夢ではなく、あくまでもプロへの通過点。「一つでも多く勝って、自分のプレーをスカウトの人に見せたかった。準々決勝で終わるわけにはいかなかった」と回想するイチローだが、1991年の愛知大会準々決勝、愛工大名電対中京は3-5で負けていた。イチローの“夢”が潰えるかと思われた時、降雨によるノーゲームが審判から告げられた。翌日行なわれた再試合でイチローは逆転ホームランを含む4打数3安打で、勝利に貢献。準決勝でも満塁ホームランを含む5打数4安打と大爆発。決勝こそノーヒットに終わったものの、この年のドラフトでオリックスに指名されることになる。1991年7月28日の大雨が、イチローの運命を変えたのかもしれない。
Number626号(2005/04/21)