ファビオ・カンナバーロの名言
ひとつ言えるのは、イタリアはスペインにはなれないということだ。イタリアには、あのパスサッカーはいつまでたってもできないだろう。世界のどの国にも、イタリアの守備組織を真似することができないように。
ファビオ・カンナバーロ(サッカー)
2014/06/04
プランデッリ監督が作りあげた現代表のアズーリは、より中盤を重んじ、軽快にボールを回してはチャンスをつくる、“アッラ・スパーニャ(スペイン風)”と呼ばれるサッカーを標榜している。だが、稀代のセンターバックとして知られるカンナバーロはそれに異を唱える。「イタリアは何を大事にすべきなのだろう? スペインを目指すことだろうか? パスが上手く、繊細なテクニックをもったセンターバックを置くことなのだろうか。僕はそう思わない。実際、伝統を軽視しすぎたことで、ストッパーの危機は訪れたんだ」と、守備軽視のアズーリに警鐘を鳴らした。
Number853号(2014/05/15)