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<2014国内男子ゴルフツアー展望> 群雄割拠の戦国シーズン、賞金王の座を掴むのは?
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byAFLO
posted2014/03/28 11:50
次世代の中心的存在、園田、藤本、小平の3人にも注目。
そして宮里優作を忘れるわけにはいかない。12月の最終戦・日本シリーズJTカップで涙の初勝利。プロ11年目で未勝利の呪縛から解き放たれたかつての逸材は、真価を問われる一年になる。
次世代の中心的存在として期待される薗田峻輔、藤本佳則、小平智の同い年の3人は、昨年それぞれ1勝を挙げた。森田理香子、宮里美香らとも同学年。2年後のリオデジャネイロ五輪、そして東京をも明るく照らす、ゴールデンエイジの輝きも見逃せない。
近年の人気を背負った石川遼に続き、松山も驚くべきスピードで新たなステージへ。2人が巣立った男子ツアーの注目度は薄れ、窮地であることに異論はない。とはいえ、昨季の25試合のうち視聴率が最も高かったのは、両雄不在の最終戦だった(関東地区9.5%、ビデオリサーチ調べ)。想像を超えるプレーと心を揺さぶるストーリーへの魅力はいつ何時も変わらない。男子ツアーに必要なのは、そんなプロスポーツ本来の醍醐味である。