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キャンプインを前に
静かに去る名選手たち。
~大リーガーの“はかない”引退~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2014/02/14 06:10
ヤングは1月31日、古巣レンジャーズの球場で引退を発表。イチローとの思い出を語った。
避けられないこととはいえ、今年もまた、長年に渡ってメジャーを代表してきた個性派の選手が、ユニホームを脱ぐことになった。レンジャーズの主力として攻守にわたり活躍したマイケル・ヤング内野手、同じテキサス州にあるアストロズの中軸だったランス・バークマン内野手が、同時期に現役引退を表明した。ともに、一時代を築いたプレーヤーだったが、「引退」の一報は、地元メディアを通したもの。今季以降の契約が難しい状況でもあり、必然的な流れで現役を退くことになった。
ヤングといえば、首位打者に輝いた'05年をはじめ年間200本安打を6回記録するなど、イチローの安打記録のライバルとしても知られた。広角に打ち分ける技術で安定した成績を残し続け、球宴には7度出場。かつての弱小チームから強豪へ成長したレンジャーズの象徴的存在だった。両打ちのバークマンは通算366本塁打、球宴出場6度の強打者として活躍した。いずれも、晩年は他球団へ移籍したとはいえ、ともに「チームの顔」として、地元ファンに親しまれていた。