オリンピックへの道BACK NUMBER
「ぎりぎりまで焦らないタイプ」
高橋大輔、ソチへの逆襲開始!
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2013/11/18 10:30

SPでは日本人歴代最高得点を叩き出した高橋。その復活劇にモロゾフコーチも感極まって涙を流した。
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いまもケアが欠かせない右膝にはテーピングが。
ひとつの光景がよぎる。ある取材で、NHK杯の約1週間ほど前にスケートリンクを訪れたとき、練習を終えた高橋大輔の姿がちらりと見えた。
その右膝には、ぐるぐると、分厚いテーピングのようなものが巻かれていた。
思えば、'08年の右膝の故障は、1シーズンという時間軸を超えて、順調にいかなかった出来事の最たるものである。
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今なおそうしたケアを欠かさず行ないながら滑り続け、さらに成長を志していることこそ、高橋の努力そのものなのではないか。
ショートプログラムのあと、高橋は「希望が見えました」と語った。
見出した希望の先を見守りたい。
