「2～3mを確実に入れる方法は誰も知らない」は弱気!?

　ドライバーに関してもタイガー・ウッズを参考に大幅な改造に取り組むなど、1つのスタイルにとどまることなく変化を加えてきた。

　ただし、そちらが1つの信念に基づいた改造であるのに対し、パッティングに関しての試行錯誤はあてもなくさまよっている印象なのだ。

　だから「2～3mを確実に入れる方法は誰も知らない」という言葉も強がりに聞こえてしまうのである。

2011年は海外でも今まで以上に結果を求められる1年になる。

　今年の目標について「毎年勝利していくことの難しさをプロになって感じているので、まずは1勝すること」という石川だが、国内だけでなく海外でも今まで以上に結果を求められる1年になるだろう。それは最後の最後に5mのパーパットを外して涙をのんだマスターズでも同じだ。

「（2010年を）漢字一文字で表すと『実』。昨年やその前の年よりも実りがあった。賞金は昨年よりも少なくて、賞金ランクも下がったけど、すべてのカテゴリーでレベルアップできたと思う。またたくさんのすばらしい経験ができた1年だった」

　2011年、ドライバーと並行しながら同じ熱意をもってグリーン上に種をまき、育てることができれば、そこからは飛躍の糧となる大きな実りが得られるはずである。