詳説日本野球研究BACK NUMBER
最新の高校生ドラフトの分析から、
早くもセンバツ注目校が見えてきた!
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byNIKKAN SPORTS
posted2010/12/20 10:30
日大三のエース、吉永健太朗は182センチの長身から投げ下ろす140キロ台後半の直球と多彩な変化球が魅力。今年夏の西東京大会では準決勝で日大鶴ヶ丘に敗れ涙を飲むも、11月の明治神宮大会ではチームを優勝に導く原動力となった
来年1月28日に決定する21世紀枠で期待したい高校は?
一般選考枠は花巻東のような例があることはあるが、通常は前年秋の地区大会が選考基準になる。つまり、前に紹介した高校が順当に出場してくるだろう。
日大三は別格としても、その他の予想出場校を分析すると、ドラフトにかかるような選手は多くなさそうだ。それでは寂しいので、21世紀枠で出場する高校で補ってもらいたい。
21世紀枠の最終候補9校は次の通り。
北海道立遠軽高校(北海道大会・2回戦進出)
秋田県立大館鳳鳴高校(東北大会進出)
栃木県立大田原高校(栃木大会・準々決勝進出)
新潟県立佐渡高校(北信越大会進出)
三重県立松阪高校(東海大会進出)
滋賀県立守山高校(近畿大会・準々決勝進出)
広島県立総合技術高校(中国大会・準決勝進出)
徳島県立城南高校(四国大会・準々決勝進出)
宮崎県立西都商業高校(九州大会進出)
この中では、中国大会4強で、なおかつ優勝した関西と0対1の接戦を演じている総合技術の実績が光る。
同地区の一般枠は中国と四国で5枠。総合技術は21世紀枠と関係なく選ばれる可能性があるが、もし21世紀枠で選出されれば中国の一般枠を2、四国の一般枠を3にして、'10年選抜大会で四国の川島(徳島)が選出され、中国3校、四国3校になった時と同じ配分になるかもしれない。
果たして結果はどうなるか。出場32校が決定するのは2011年1月28日。今から楽しみである。