スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
「ファウルは女友達のようなものさ」
ネイマール“ダイブ”論争の行方は?
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byREUTERS/AFLO
posted2013/10/18 10:32
バジャドリーとの試合でも執拗なマークを受けたネイマール。彼のドリブルが相手にとって脅威である限り、この問題は決して終わることはないだろう。
「ファウルは僕についてくる女友達のようなものさ」
「ファウルはもう自分の一部、僕についてくる女友達のようなものさ」
10月12日。1人で計12回ものファウルを受けた韓国との親善試合の後、ネイマールはそう言って笑った後、「ファウルもプレーの一部。でも汚い暴力は許さない」とも付け加えた。
その言葉通り、彼がリーガ・エスパニョーラ第8節終了時点で受けたファウル数はリーグ最多の32を数える(ちなみに2位はジエゴ・コスタの31、3位はイスコの27)。並行して彼は、今季の全公式戦で計8枚のイエローカードと1枚のレッドカードを誘発してきた。
先出のエジミウソンはこうも言っていた。
「ネイマールは倒されれば倒されるほど、ディフェンダーたちにドリブル突破を仕掛ける意欲を燃やすんだ」
恐らく今後もネイマールはファウルの対象となり続けるだろう。彼をマークする多くのディフェンダーたちは、ファウルでしかそのドリブルを止められないからだ。
そしてネイマールは、そんなディフェンダーたちを挑発するかのように執拗にドリブル突破を仕掛けていく。その姿はバルサファンを熱狂させると共に、ライバルたちを苛立たせていくに違いない。