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Wシリーズの陰で喝采を
浴びたナックルボーラー。
~T・ウェイクフィールドの功績~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2010/11/14 08:00
メジャー18年間で通算193勝172敗。今季は4勝ながらチャリティ活動が高く評価された
総立ちの拍手が、その重みを表しているかのようだった。ワールドシリーズ第2戦の試合前、「ロベルト・クレメンテ賞」の表彰式が行なわれた。今年の受賞者は、レッドソックスのティム・ウェイクフィールド投手。「クレメンテが残した伝統は、我々アスリートが、フィールド外で何をすべきかということの典型なんだよ」。今年44歳のナックルボーラーは、本拠地ボストン近郊や自宅のあるフロリダで、10年以上にわたり、1億円以上の自費をかけて野球教室やチャリティ活動を続けてきた。そんな地道な功績に対し、大リーグ機構は「ロベルト・クレメンテ賞」として、毎年1選手を表彰してきた。