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快足ウインガー・ウォルコット、
点取り屋としての天賦の才能が開花! 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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photograph byAction Images/AFLO

posted2010/09/02 10:30

快足ウインガー・ウォルコット、点取り屋としての天賦の才能が開花!<Number Web> photograph by Action Images/AFLO

8月21日のブラックプール戦で自身初のハットトリックを挙げたウォルコット。南アW杯後初の親善試合ではイングランド代表にも復帰し、さらなる飛躍が期待される

この若い選手はルーニーのパートナーにさえなれる!?

 例えば、2ゴール目を決めた39分。ウォルコットは、ゴール前でパスを受けると、DFを背負いながら素早く反転して右足を振り抜いた。考える暇も空間もない状態でのゴールは本能の為せる業だ。

 そして何より、ウォルコットは若い。

 W杯ドイツ大会のメンバーに選ばれて脚光を浴び、南ア大会では最終的にメンバーから落選したことから、「代表当落選上をウロウロしている選手」という印象があるかもしれない。しかし2006年当時の彼は17歳の少年だった。21歳の現在も選手としての成長期にある。普通であれば、これから代表シーンに登場するような年齢だ。今後、持って生まれたFWとしての才能に磨きが掛かり、さらに判断力が改善されれば、まだ24歳と若い代表のエースであるルーニーのパートナーとして活躍する可能性も十二分にある。

21歳の若き「14番」はアンリを越える存在になれるか?

 ブラックプール戦後、ウォルコットは「ボス(アーセン・ベンゲル監督)はもともとストライカーとして僕を獲得したんだ。練習ではストライカーを務めるし、試合でもチャンスを与えられれば最高だよ」と、本職復帰への夢を語った。一方ベンゲル監督も「最終的には前線の中央を任せることになる」と、ストライカーとしての起用構想を改めて口にしている。

「21歳になって、毎週試合をこなしても問題のない身体が出来上がっている。今シーズンは“やらなきゃいけない”」と、ウォルコットは言う。今季開幕の直前に2014年まで契約を延長した指揮官の下、2003-2004年以来のリーグ優勝とクラブ史上初のCL優勝を目指す集団にとって、この言葉は心強い。もちろんFWの駒不足が続く状態での再出発を余儀なくされているイングランド代表にとっても、頼もしい存在だ。

 アーセナルの先代14番は、全盛期にあった20代半ばに無敗優勝を含む2度のプレミア制覇の原動力となった。現役14番の全盛期は、まだまだこれからだ。

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テオ・ウォルコット
アーセナル

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