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<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> フルマラソン1000回を目指す67歳・迫田法子 「観光半分、マラソン半分で楽しむ」 

text by

君塚麗子

君塚麗子Reiko Kimizuka

PROFILE

photograph byMami Yamada

posted2013/05/02 06:00

<フルマラソン、みんなのマイ・ルール> フルマラソン1000回を目指す67歳・迫田法子 「観光半分、マラソン半分で楽しむ」<Number Web> photograph by Mami Yamada

特にツラい35kmあたりを乗り切るためのテクニック。

 タイムに関しては、4時間台では走りたいなあと思ってはいますが、特に目標タイムを設定したりはしません。52歳のとき、慶州さくらマラソンで出した3時間32分という記録がベストですが、今ではもう3時間台というのはなかなか……。記録を出そうとか、そういう風に思わなくなっていったから長続きできているのかもしれませんね。抜かれても抜き返そうとは思わない。競争意識がないんでしょうか? でも無茶して故障するのはイヤですから。

 もちろんツラいことはありますよ。特に35kmあたり。私はいつも、14kmで3分の1、21kmで半分、28kmであと3分の1、と3カ所で数えているんです。そして35kmまで来たら「残りはあとわずか」と。本当はまだ7kmあるんだけど「わずか、わずか」と……。最近は1kmごとに表示があることも多いので、それを見ながらひたすらカウントダウンしています。

 たまにウルトラマラソンにも出ますが、完走しないこともけっこうあります。たとえば1日目の42kmは走り終えるんだけれども、2日目の山登りは大変だなと思ってそのまま引き返しちゃったり。100kmのコースを90km地点ぐらいまで来て、走りたくなくなっちゃってタクシーで帰ったり(笑)。本当に無理はしないんですよ。

 走り始めるきっかけとなったスポーツジムへは今も仕事帰りなどに週に数回通っています。でも、マシンを使ってちょっとカラダを動かす程度であとはストレッチをやっておしまい。疲れちゃうとイヤだから練習やトレーニングはしないんです。

 1000回を目指すようになったのは何となくきりがいいかなと思ったから。このペースで大会に出て、今年の9月ぐらいに達成できるといいな、という感じです。もちろんその後も、続けられる限りずっと走り続けたいと思っています。

【迫田法子さんのマイ・ルール!】

◇「観光半分、マラソン半分」で楽しむ。

◇記録を出そうと思わない。

◇抜かれても抜き返さない。

◇35kmを過ぎたら「あと7km」ではなく、「あとわずか」と自分に言い聞かせる。

◇疲れたらタクシーで帰る。

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迫田法子

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